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長崎盆の精霊流しは江戸時代より有名で寛政年間(一八〇〇年)京都で出版された「長崎聞見録」にも記されている。昔は船を大波止まで担いでゆき「海に入り押し流す」といっている。現在の精霊流しはお祭り気分で、初盆の御霊を静かにお浄土にお送りする気持ちを忘れている人達も多く見られて寂しい。 |
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盆の八月十六日は恒例の「光源寺あめ屋のユウレイ」と寺町三宝寺の「大地獄図」のご開帳があった。 |
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十八日は国土交通省にご支援いただき、本会主催で「道路の管理についての理解と関心を深める目的」で今年も長崎・雲仙方面の国道を中心に現地見学と説明を盛り込んだバスツアーを行った。参加希望者が多く盛会であった。 |
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本会では一昨年より月二回開催してきた「古文書を読む会」で、どうにか享保年間(一七一〇年頃)玄海灘で捕えた抜荷唐船の事を記した「唐船記」を解読された由、報告があった。 |
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九州歴史資料館で昭和五十二年以来発刊されてきた「九州の寺社シリーズ」の第十九集として、今回は、有明海へそそぐ矢部川の中流の小高く見える辻の山に建立されている「牛頭山谷川寺」(福岡県八女郡立花町)の調査報告書が発刊され御寄贈いただいた。寺の本尊は木造薬師如来立像で平安初期のものであり、脇侍の日光・月光菩薩立像は中世の造立、更に同寺には、他に平安期の佛像など多くの資料があると説明がつけられていた。 |