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毎年、九月発行の「ながさきの空」には「長崎くんち」の事を平成元年第一集発刊以来十五集まで編集し、殆どの事を記しつくしたので、今年は新たに整備された二、三の事を拾うことにした。 |
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「長崎くんち奉納踊」は国指定重要民俗文化財に指定されているので、新たに何か加えるとしても出来るだけ伝統をふまえて整備されねばならない。今回、旧小川町では原爆で失われた傘鉾を新調しているが、
此の製作に当っては旧小川町の人々の資料収集は大変なものであり、完成まで「足かけ五年かかりました」と言われる。 |
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旧本古川町さんの奉納踊は、明治以来「江戸町の兵隊さん」「本古川の軍艦」として有名だったが、終戦後は軍艦を「御座船」と変更したので「お囃子」から新調せねばならず、今年は亦それに「新趣味の船まわしや、お囃子奉納」を加えましたと吉田会長の話があった。 |
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その他、樺島町のコッコデショ、西古川町の川船、出島町のオランダ船、紺屋町の本踊、大黒町の唐人船の事に付いては、「ながさきの空」第三集と第十集掲載の私の解説を御参考にして戴くとよい。 |
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「長崎くんち」に引き続き十月十四日、十五日は「伊良林くんち」奉納の若宮神社「竹ン芸」がある。「竹ン芸」は今年より国指定重要民俗文化財」に指定されているので、之も見学しておかねばならない。 |
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本年八月予定していた恒例の中国研修旅行チベット行きを中止し、本年は十月末|十一月初旬、孔子廟のある曲阜を中心に泰山、済南、煙台、青島の古代中国遺跡研究を長崎史談会と共催し開催する事にした
ので、参加希望者は事務局上田まで御連絡下さい。(八二三-七六五七)会長原田正美・副会長高尾昇・事務局長川崎道利・顧問本保善一郎、越中哲也 |